2022年度(令和4年度)の調査工事概要です。
本年は本格的な補強工事に入る前に補強内容を正確に割り出せるよう、調査を行いました。
材料を保存しておく必要があるため、部材などは全て番号を振って保管しています。
施工前大型写真撮影
2022年7月
施工前の状況を確実に保存するため、大型のフィルムカメラで撮影しました。
仮設扉設置
2022年8月
扉を外しているので、内部を保護するために仮設の扉を設置しました。
建具扉取り外し
2022年8月
正面の扉を取り外し、風・雨よけを施しました。
床解体
2022年7~12月
床板に番号を振った上で丁寧に取り外しました。
束石等取外し
2022年8〜月
床を支えている束や束石を取り外しました。
地盤調査
2022年9月
地盤を調査するため、塔の前のボーリング調査をしました。
土間掘削(天主堂外部南)
2022年9〜10月
基礎コンクリートを支える松杭の状況を調査しました。
掘削箇所を補強しながら作業を進めました。
松杭は確認できましたが、基礎コンクリートと松杭の間は約30cmが空洞となっていました。
松杭の上部が朽ちてなくなっていることが分かりました。
内部躯体壁基礎
2022年9月
内部の床下を掘削して杭と基礎部分の状況を調査しました。
松杭の一部は腐ってなくなっています。
掘削箇所を補強しながら作業を進めました。
ここでも松杭は確認できましたが、基礎コンクリートと松杭の間は約30cmが空洞となっており、松杭の上部が朽ちてなくなっていることが分かりました。
内部独立柱基礎
2022年9月
内部独立柱の基礎部分の掘削を行いました。
やはり基礎の状況は内部躯体などと同じでした。
煉瓦塀の破損状況
2022年12月
煉瓦塀の傾きが目立ってきました。
そのため破損進行状況確認と養生を行いました。